奉拝 瑞巌寺 四寺廻廊

散策 瑞巌寺(1)

  • シオマネキを松島海岸で見つけました。
    それもコンクリートの道路の上で。
    因みにシオマネキとは、汽水域にある干潟で、 ヨシなどの植物が生えているやや硬めの泥のところに巣穴を掘って暮らすカニです。 オスのみ片側のハサミが大きくなります。オスは産卵期に利き手の大きなハサミを振り巣穴にメスを呼ぶ動作を行います。 ・・・[別名→客招き?(笑)]
    遊覧船での観光を終え福浦島へ向かう道すがら食堂の前にそれは居ました。
    画用紙大にランチメニューの金額を表示してそれを抱え、 右手はシオマネキの牡が産卵期にメスを呼ぶようにコの字を作り腕を振っていました。
    何度も何度も腕を振りながら、食堂の入り口を指さし。
    「お客さん、お食事お済ですか?」
    「今、空いてますョ・・」
    「新鮮なカキ丼ありますョ」
    松島のシオマネキは産卵期はとうに過ぎたであろう甲羅の堅そうなメスでした。
    商売熱心なことは判るけれど、眉をひそめ遠巻きに通り過ぎる観光客の姿は、 松島がどのように映ったのだろうか。。。なぁ~、、、。
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    そして、観光ガイドを生業にしている方、総門で勧誘している姿はことのほか醜かった。
    観光客が参道の杉の伐採について聞いたことに、
    「何人さんですか?」
    「8人ですが、、、」
    「安くしときますよ、お一人300円です」
    観光客の方はムッとされ、周りの方々は白けていました。
    頼む人も無く、窓から観光客の流れを眺めているその様子で察しはつきましたが、あまりに節度がなさすぎる。
    ゆっくり、この瑞巌寺を楽しみに来ている方も居る筈。
    静かに、物思いに耽りながら参道を歩こうと思ってる方も居る筈。
    同じ東北人として恥ずかしかった。
    大震災を期に日本の永住を決められたドナルド・キーン氏は若かりし頃、 芭蕉の足跡を訪ねながら散策され、未だ俗化されていない松島にたいそう感激されたとの事。
    しかし、最近松島を訪れてビックリしたと、
    人、人、ひと、そして呼び込みの声、車の音、騒音にすっかり観光地なってしまった松島に、ガッカリされ 「這う這うの体で、松島を後にしました」と書かれていました。
    松島での客引きの強引さ、厚顔での呼び込み、 東北人の慎ましやかな振る舞いは津波と共に海の彼方へと消えてしまったのだろうか。
    残念。
    いや、、、悲しい。
    瑞巌寺のご住職の色紙をいただき早々に退散致しました。
    帰り道、潮が満ちて巣穴に入ったのかシオマネキは一匹もいませんでした。

    2012.10.13.

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