


立石寺と芭蕉 四寺廻廊
元禄2年1689年おくのほそ道をたどり芭蕉が曽良を伴い山寺を訪れて詠んだ。
「閑さや岩にしみ入る蝉の声」
の句は余りにも有名です。
なお、門人がたてた句碑(1853年)やこの句の短冊を埋めた石の塚、せみ塚が参道にあります。
塚について調べると高名な人々の足跡や業績に対し、敬意や信望から奉った(たてまつった)もの・・・
とあり、全国にこの芭蕉塚なるものは数か所あるとの事です。
昭和初期に歌人斎藤茂吉と芭蕉研究家小宮豊隆との間で激しい蝉論争が繰り広げられたそうです。
蝉の声は、茂吉はアブラゼミ、小宮はニイニイゼミと主張。
実際に山寺に入って調査が行われその結果、芭蕉が山寺を訪れた5月27日
(新暦7月13日)頃、鳴き出しているのはニイニイゼミで、山寺界隈では
この頃未だアブラゼミは鳴かないという事が判り茂吉が敗れ一件落着。
参道を登りながらニイニイゼミを聞き、芭蕉気分。。。
と云った処でしょうか。