奉拝 毛越寺
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本日は気温27度平泉は夏日、暑かった。
このクソ(失礼)暑い日に毛越寺のご朱印をいただきに行きました。
慈覚大師円仁を祀っている開山堂は大泉が池の前に有ります。
大きく立派なお堂には円仁さんがただ一人だけ淋しそうに鎮座して居りました。
毛越寺の浄土庭園では午後1時より平安貴族の歌遊び「曲水(ごくすい)の宴」が行われました。
これは園内、常行堂の西側を流れる遣水(やりみず)のほとりで6人の歌人が和歌を詠むもので、 私を含めて多くの人たちが優雅な平安絵巻の宴を堪能致しました。
遣り水のほとりに着座して十二単姿の女性から歌題が読み上げられ羽觴(うしょう)が、 遣水を流れる間に和歌を詠むと云うもので、 6人の雅楽のしらべが毛越寺の浄土庭園に合間って、それは、それは、雅な平安絵巻そのものでした。
本年の歌題は「願」とか、昨年の震災を意識したお題なのでしょう、
しかしながら、暑かった、ほんとに。
十二単姿の女性は20kgの衣装を身につけ微動だにせず。
見物してると思わず隣のおばさんが、「西日があたり暑かろう、、に」・・と。
しかし、とても彼女十二単似合ってました。
お雛様のように。
またこの猛暑に「凛」としていて美しかった。
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その後毛越寺延年の舞「若女(じゃくじょ)」が奉納された。
衣装がいいネ、体をゆっくりくねらせながら片手にすずを片手に扇子を持ち平行に肩を、うえ、した、 に鷺が舞うような姿は、雅楽に合ってとても優雅でした。
それを見ながらカメラ撮りで移動の時、切り株につまずきコケてしまいました。
誰一人、「大丈夫ですか」の声も掛けてくれない。
回りの人たちはとんでもないものを見てしまった雰囲気で、なおさら恥ずかしかった。 いたたまれず思わず声を出した。
「イデ、、、」
苦笑いしながら、ふと、陽水の「東へ西へ」の詩を思い出しました。
”満員、いつも満員、床にたおれた老婆が笑う”
毛越寺延年の舞には「若女」を始め「田楽踊」「路舞(ろまい)」「祝詞(のっと)」など 10数番が伝承されていますが「老女」もその中の一つで、 延年の舞「老女」は百歳の老女の矍鑠( かくしゃく)たるところをみせようとする舞で決してコケません。
今年還暦を迎えた初老の爺は、いとも容易く地べたに、突進。
あぁ~あ。
拝観前に預けた朱印帳を受け取り、境内を後にしました。
2012.5.27.つぶやき四廊