毛越寺と円仁 四寺廻廊

毛越寺と慈覚大師円仁

  • 毛越寺は中尊寺と同じく嘉祥三年850年慈攪大師円仁により創建されました。
    毛越寺を開いた慈覚大師円仁をまつる堂、開山堂は庭園の西側に位置して大泉ケ池の前にあります。 大師像のほか両界大日如来像、藤原三代(清衡、基衡、秀衡)の画像を安置してあります。
    開山堂は霊宝館(1923年建立、毛越寺関係の宝物、資料を収蔵)が新たに宝物館として山門近くに1978年移し開山堂として、 慈覚大師を祀っています。

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    常行堂について、毛越寺創建当初からの常行・法華堂は1597年野火のため焼失しました。 常行堂の再建は1732年創建当初の西に南向きで建てられました。ちなみに、このお堂のご本尊が宝冠阿弥陀如来で その奥殿に守護神、魔多羅神を祀ってあります。
    魔多羅神は慈攪大師が入唐して帰途の船中で感得(かんとく)された神で常行堂の守護神ですが 次第に淫祠的な神と考えられてからは閉扉され秘されるようになりました。

    奥殿の扉はふだんは固く閉ざされ、33年に一度御開帳されます。
    一月二十日の夜に催される毛越寺の「二十日夜祭」は常行堂の魔多羅神の祭儀です。 延年の舞いが奉納され、厄年の男女による献膳の行列・厄年の男による松明を先頭に平泉町内を練り歩きます。

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