奉丼 立石寺
-
むかし懐かしいラーメンを求めて、山寺の帰路、久しぶりに杜の都は仙台のそのお店に向かいました。
それはチャ―シュー、シナチク、ネギが載っている鳥ガラの濃厚なスープながらサッパリしたシンプルな醤油ラーメンです。
この店に通い出して40年ほどに成りますが、その頃は好きでよく足繁く通っていました。 勿論、このラーメン店の評判は、そのころより昼食時には行列が出来るほどでしたので私だけではなく皆さんが認める処で舌。
70代のねじり鉢巻き姿の親父と30代半バの息子夫婦のお店は私好みの基本に忠実な手抜きの無い味に感じられました。
仙台を離れてからも時々その味が忘れられず通っていましたが今回、 自社ビルの改築のため約2年ほどの休業からの開店とのことで暫くぶりに、あの味を楽しみたいと来店致しました。
スポンサードリンク
厨房の中、代替わりでしょう、今では息子さんが70代、お孫さんが40代でしょうか。。忙しく動き回っていました。
店内は明るく清潔感溢れていましたが以前よりは一回り狭いでしょうか、
たくさんのお客さんが来店していました。
メニューはラーメンのみ プラスそのトッピング類のみに変ってました。
早速、ラーメン大を注文しました。
一口、口の中に入れて、
ウゥ~と唸ってしまいました。
麺は以前とは違い、妙に弾力があり、
気の抜けた味のスープは生温く、量も8分目
シナチクは手造り感が全く無く、
ネギは臭みが残り、唯一チャ―シューだけでした昔の味は。
正直ガッカリしました。
あぁ~
ここまで変わってしまうのかと、たしかに先代が亡くなった時も微妙に味が変わりましたが、 今回これほど先代の味とかけ離れるとは、ビックリしました。
更に云えば、このラーメンには誠実さも&ひたむきさも感じられませんでした。
店主が麺を変えた意味には、イマ風の味に変える思いがあるのでしょうね。
ならば、いっそスープから全部変えればいいと思うのはわだすだけ。。。
多くのお客様は長年培ってきた変わらない、このお店の味を味わいたくて来るのであって、 新しい味には興味がないのだが、、、
”店主” ”店主” 勘違いしているんじゃないか、、と叫びたく成りました。
逝く前に今一度味わいたいと思っていたのに残念でした。(笑)
ガックリでした。
帰り際、真新しい壁に貼ったメニューを眺めながら思いました。
いずれメニューの数が増えるのも遠くねえべなぁ~。
2014.5.10.