ジジイのたわ言 日頃思う事、感じた事を書いています。四寺廻廊

四寺廻廊 ジジイのたわ言

  • 学生時代、うどん県は高松で過ごしました。温暖な気候、抜けるような空の青さ、乾き切った空気感は北国には無い特有の軽さです。
    しかし、夏は凄い、夏の暑さは尋常では無い、そのためか、セミが羽化できないのだろうセミの声が聞こえない。ほんまの話。
    なにより下宿の流し台に、生えずりまわっているゴキブリどもが、どこかへ撤退して居なくなるのだから、考えられない。
    水道の断水にはホトホト困った。香川県は川のない県で飲料水はお隣の徳島県は吉野川より頂戴している。 なので渇水期には必然徳島県からのおこぼれ待ちのため、水が入ってこない。
    ましてや住んでいた下宿は物置を改造した天井の低いトタン屋根である暑さが逃げない。人間の体温以上になり地獄だ。
    更には、下宿は山側の少々高い位置にあるためか夏場になると朝から出ない。一滴も水は出ないんだ。

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    便所は汲み取り式だから匂いはきついが使用はできる。これは許せる。しかし、トタン屋根の下での汗だくの生活では水の補給は欠かせない。
    水だけが命の源なのだ。
    こうなれば、ゴキブリと同じく撤退しかない。陣地はクーラーがガンガン効いているパチンコ店、図書館、喫茶店など、 ひっそりと息を潜めて灼熱の一日が過ぎ去るのを待つ。そして、日が落ちてもネバってネバって遅く帰る。
    しかし、所詮、物置の下宿、籠っていた熱が夜半に抜ける筈は無く、涼を求めて窓を開ければ隣りの畑から蚊の大群の来襲だ。
    自分は蚊が一匹でも部屋にいると寝れない性分。 かと言って閉めて蚊取り線香を焚けば、あの小さな火種も石油ストーブ並みの熱だ。
    昼は熱波、夜は蚊の襲撃、寝不足の讃岐の夏が2ケ月は続く。
    半世紀ほど前の昔話だけどさ。

    [四寺廻廊] 2018.4.1


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